めっきとは

 めっきの役割

めっきとは、金属、非金属(プラスチック)に金属の薄い被膜を形成する加工技術です。各種金属のめっき加工を施すことにより、機能(電気、熱、耐食等)や装飾(色調)などの特性を付与できます。

めっきは素材の表面に保護膜を形成し、酸化や腐食から守る役割を果たします。
これにより、海洋設備や化学プラント、屋外に設置される構造物などの耐久性が向上し、メンテナンス頻度を低減します。


導電めっきは電子機器や電装部品において、電流を安定して流すために重要です。
特に回路基板やコネクタには欠かせない技術で、電気的接触の確保と効率の改善に貢献しています。


めっきは製品外観の美しさや意匠性の向上にも寄与しています。
装飾めっきは主に家電や家具、ジュエリーなどの仕上げに使われ、高級感とデザイン性を引き立てます。


■ めっきの種類


■ めっきの活用分野

めっきの加工は製品の機能や価値を高める技術として、現代社会のあらゆるシーンで広く、深く活用されています。

T O P I C S |  めっきの歴史

めっきの歴史は紀元前4000年頃、古代エジプトやメソポタミアではじまったとされています。紀元後、古代ローマでは銀のめっきが施され、装飾としての価値が高まりました。1800年代に入り、電気めっき技術が確立し、産業革命を背景に機械部品や装飾品の加工として広く利用されるようになりました。
日本では、奈良時代に装飾品や仏具に金銀のめっきが見られます。時代とともに技術が進化し、明治期には電気めっきが普及しました。現代では、精密なめっき技術が発展し、環境に配慮した技術開発も進んでいます。

新キタミのめっき

めっきの仕組み

当社の主力となるのはフープめっきです。コイル状に巻いた条材(板材)に複数の金属を電気めっきの方法で加工しています。

生 産 設 備

めっきの工程や設備は、お客さまとの信頼関係に深く関わる機密保持の観点からすべてをお見せすることができませんが、その一部をご紹介します。

ボイラー室

各種薬液タンク

スクラバー(排ガス処理装置)

軟水制御装置

1号造水機

シアン自動分析装置

排水ろ過装置

純水製造装置

排水処理装置

排水処理施設

排水貯水槽

立体倉庫


T O P I C S | めっきと水

水は、めっき加工における品質の確保、環境への配慮、コスト削減に大きく関わるファクターです。
水の質や管理方法を適切にコントロールすることが、現代のめっき加工の技術的、経済的、そして環境的な成功に大きく貢献しています。新キタミでは、地下水を活用しながら、純水・RO水(逆浸透膜を用いて作られた水)・軟水の3種の水を適切に使い分けています。
また、適切な排水処理にも注力しており、シアンを分解して無害化させること、水素イオン濃度を調整して排水処理を行うことを徹底しています。

お問い合わせ

Tel.075-681-8166

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